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汗の出るしくみ

多汗症を知るには、汗の出る仕組みを知っておきましょう。

汗は本来、体温調節の働きをするもので、人間には必要不可欠な生理現象です。
体温が高くなったときには汗を出して気化熱を奪うことで、体温を下げて一定の温度に保つ働きがあります。

汗を出す指令を出しているのは脳で、脳からの命令は脊髄(せきずい)を通り交感神経を通して、汗を出す汗腺に届き、実際に汗が出ます。
体温調節の目的で出る汗のことを医学的には「温熱性発汗」と呼びます。
緊張したときに出る汗は「精神性発汗」といいます。

温熱性発汗と精神性発汗は、汗の出る場所が異なります。
体を動かしたときは全身に汗をかきますが、手のひらや足の汗は多くありません。

緊張したときには、手のひらや足の裏、額、わきの下に汗をかくことが多いのです。
発汗をつかさどるのは交感神経ですが、交感神経と対になって自律神経を構成しているのが副交感神経です。

敏捷(びんしょう)な動きを必要とするときには交感神経が、リラックスしているときには副交感神経が働いています。
副交感神経の最も活発な睡眠時には、寝汗を体中にかきますが、手のひらの汗は多くありません。

つまり手の甲と全身は温熱性発汗で、手のひら、足の裏は、精神性発汗なのです。

多汗症とは、精神性発汗で起こる汗の異常なのです。



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